厨子
¥495,000
Buddan furniture (ブッダンファニチャー)』は、株式会社IFOOと鹿児島県、川辺仏壇との三社共同のプロジェクトです。
川辺仏壇の伝統と技術を活かし、既存の仏壇にはない、現代の暮らしにフィットした“祈りの道具”を提案します。
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本プロジェクトは、鹿児島県の「伝統的工芸品商品開発・販路開拓支援事業(コンソーシアム事業)」の支援を受けております。
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■素材:ヒバ、漆、金箔、真鍮
■技術:木地職人の木地制作、彫金師の把手、漆職人の拭き漆と金箔貼り
■機能:厨子、飾り棚、抽斗収納
■寸法:W66,H48,D16(cm)
日常に“祈り”を。
故人のためだけでなく、暮らしや、家族や、自分のために。
心落ち着け、ただ手を合わせる時間が、あなたを日々の喧騒から解き放ちます。
『厨子』は、そのための道具として誕生しました。
日本人が失いかけている“手を合わせる”風習 現代の暮らしに馴染ませるための新たな道具
外出前、帰宅後、お祝い事など、日本人は仏壇に手を合わせてきました。先祖に華を手向け、お供え物をする。そんな美しい風習は、新築住宅の和室の減少とともに 失われようとしています。
一方、世相、自然環境、生活が目まぐるしく変化する現代に於いて、「心を整える」ことを多くの人が求めています。“手を合わせる”=“祈り”は、現状に感謝し、自分を見つめる時間。つまり、現代にこそ必要な習慣なのです。
そして、二世帯、核家族、夫婦、単身など、暮らしの形も多様性を増しています。
すべての暮らしに馴染むように、壁付けかつ、奥行きを浅くすることで量感を抑えています。飾り床+棚としても使用できます。
さらに、川辺仏壇の技術を最大限に活かすため、細部のディティールにもこだわっています。
木目を活かした拭き漆とすることで、木地職人と漆職人の技を際立たせており、引き出しの取手には無垢真鍮の削り出しを用いています。
鹿児島弁でお仏壇のことを「おぶっだん」といいます。
Buddan furniture の名前は親しみを込めて、鹿児島の地で生まれたことを表しています。伝統的な工芸として鹿児島県南九州市川辺町には昔ながらの仏壇作りのノウハウが残ります。町内で仏壇製作の全工程を担うのは全国的にも稀で、川辺町の大きな特徴です。そして、このBuddan furniture は川辺町に集まる仏壇職人たちの連携によって製作されています。
木地を作り、組み立てる。漆を塗り、金箔を貼る。金物を製作し取り付ける。
3 ヶ月以上の月日をかけて、精巧な木材の加工と、丹念な漆の磨き。手で打ちつけられる彫金などの技が駆使されます。
昔ながらの技を現代に合わせることで、時代を超えた美しさが宿ります。