箱火鉢
¥77,000
桐ダンスに代表される指物家具(釘を使わず組み上げる家具)の優れた技術・ノウハウを持つ、福岡県大川の老舗工房〈境木工〉と共同で制作。冬の嗜み“箱火鉢”を、現代の暮らしに合うサイズ感・デザイン性を持ったプロダクトとして再構築しました。
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■サイズ
【箱火鉢】 W:330mm D:330mm H:335mm
■素材
木部:桐(神代色)
炉:銅
■制作
境木工
■デザイン
村澤一晃 kazuteru murasawa
*箱膳、鉄瓶、五徳、火箸、灰掻きは製品に含まれていません。
*箱膳を2つご購入いただけますと、箱火鉢の蓋をミニテーブルとしてご利用いただける脚が付属しています。
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このページは箱火鉢の商品ページです。
箱膳は下記のページからご購入いただけます。
箱膳のご購入はコチラ↓
https://designcase.official.ec/items/76609650
現代にも火鉢の楽しさを
火鉢と聞いて、どのようなイメージを持つでしょうか?
昔のもの。大きくて邪魔になりそう。そんなイメージを抱く方も多いでのではないでしょうか。
箱火鉢の始まりも、そこにありました。
ベガハウス会長の八幡が、貰い物の火鉢を使ってみたときのこと。火鉢の「あたたかさ」と「おいしさ」に感激しました。
しかし、そこには問題もありました。それは、火鉢が大きすぎること。
火鉢の作り出す豊かな時間を、現代の住まいや暮らしでも楽しむための「ちょうどいい」火鉢が欲しい。
そして、火鉢の「あたたかさ」だけでなく、「おいしさ」も味わえる箱火鉢に合った小卓子も欲しい。
そんな思いから箱火鉢・箱膳は生まれました。
伝統・文化を継承するデザイン
デザインは、家具デザイナーの村澤一晃氏に。
製作は、境木工。桐ダンスや民芸家具、指物家具(釘を使わず組み立てる家具)に優れた技術・ノウハウを持つ、木工の町・福岡県大川市で創業100年を超える老舗工房です。
現代の空間に合ったデザインやサイズにするためにも、古来から受け継がれてきた『美しい寸法』はきちんと押さえておこうと、改めて会席膳が方尺二寸(約36cm)であることや、椀の標準サイズが四寸(約12cm)であることを目や手で確かめてデザインに取り掛かりました。と、村澤氏。
境木工の持つ桐ダンスを作る箱物の伝統技術を活かし、素材は桐、形状はあられ組で組んだ箱型に。カラーリングは、現代の暮らし・様々な空間にマッチする淡い色合いが特徴的な神代色。ここにも、境木工の職人の塗装技術が生かされています。
箱火鉢は順調に試作検証を重ね、形になりました。
箱火鉢に合わせて、箱膳も用途から再検証する
一方で、箱膳は難航していました。
というのも、元来、箱膳は毎日の食事のためのものです。
しかし、今回は、箱火鉢をより楽しむためのお膳になります。
そのため、伝統的な上蓋式の箱ではなく、引き出しの中に食器を収めるなどのアレンジを施したものを考えました。
そして、火鉢の蓋を天板にする小卓子の脚部を箱膳に組み入れることに。
この発想が、なかなか形になりません。
強度と意匠性を満たし、簡易で実用的で合理的な収まりを、一から考えることになったからです。
村澤氏、境木工、ベガハウスの三者で何度も試行錯誤を重ね、ようやく現在の形になりました。
いま、ちょうどいい火鉢
箱火鉢、箱膳は畳リビングや小さな和室にはもちろん、フローリングにも似合います。
炭火で沸かした茶の湯や燗酒、炙った干物や餅は格別の味わい。じっくりと食を愉しむ時間は、最高の心の贅沢です。
「茶室は小宇宙である」と説かれることがあります。炭火を目の前にして、空気の流れや光のゆらぎを感じながら過ごす時間は、日常の中でも特別なひとときとなります。
座卓のように、場の真ん中に置いても様になり、
使わないときは箱に戻し、壁際や部屋の片隅にしまうことができます。
木工芸の技術でつくるモダンデザインの工芸家具は、インテリアのアクセントにもなります。シンプルな形状だから、邪魔にもなりません。
豊かな時間が生まれる暮らしのぬくもり。
床座を楽しむ。炭火を楽しむ。一人で豊かな時間を楽しむ。誰かと小ぢんまりと一緒の時間を楽しむ。
現代の住まいの必需品ではありませんが、日本人の暮らしに寄り添って継承されてきたあたたかな道具です。
このページは箱火鉢の商品ページです。
箱膳は下記のページからご購入いただけます。
箱膳のご購入はコチラ↓
https://designcase.official.ec/items/76609650